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【2026年10月】東京のオフィスの空室|空室率と募集賃料、広さ・築年・区ごとの坪単価と敷金の中央値

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【2026年10月】東京のオフィスの空室|空室率と募集賃料、広さ・築年・区ごとの坪単価と敷金の中央値

東京で募集中のオフィスの空室(2026年10月24日時点・募集情報の更新日が30日以内)を集計すると、3,831区画(2,209棟)ありました。そのうち約7割(2,718区画)が、千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区の都心5区に集まっています。坪単価の中央値は2万円、敷金の月数の中央値は8か月分、内装付き(セットアップ)の区画は12.8%でした。

※空室の数・坪単価・敷金の月数・内装付きの割合・入居の時期・建築年は、日商保が運営するオフィス検索サイト「Growth Office」に掲載している東京の空室(2026年10月24日時点。募集情報の更新日が30日以内の区画で、シェアオフィスと店舗の区画を除く)を集計した値です。坪単価と敷金の月数は区画ごとの中央値で、坪単価は、そのうち賃料を表示している区画だけで集計しており、共益費を含む区画と含まない区画があります。内装付きは、募集情報に内装付き(セットアップ)と書かれている区画の割合です。10月15日時点で集計した「オフィスビルの空室対策」の数字とは、時点と数え方(更新日による絞り込み、シェアオフィスの扱い)が違います。

市場全体では、都心5区の空室率は1.48%と低い水準です(三幸エステート、2026年10月1日時点)。ただし、ビルの規模が小さいほど空室率は高く、成約面積は前年より減っています。

この記事では、都心5区の空室率と募集賃料・成約の動き、建築中のビルの募集、東京の空室の数と区ごとの違い、広さ別・築年別の募集条件、入居の時期、ビルオーナーが自分のビルの条件を比べるときの見方を整理します。

市場全体:都心5区の空室率と募集賃料

三幸エステートの「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」(2026年10月1日時点)によると、都心5区の空室率は全体の平均で1.48%でした。規模別に見ると、空室率はビルが小さいほど高くなっています。

ビルの規模(1フロアの面積)都心5区東京23区
大規模ビル(200坪以上)0.97%1.38%
大型ビル(100〜200坪)1.43%1.49%
中型ビル(50〜100坪)2.53%2.64%
小型ビル(20〜50坪)3.39%3.14%
全体の平均1.48%1.77%

空室率は、貸すことのできる面積(貸付面積)の合計に対する、テナントが入居しておらず契約の後すぐに入居できる面積(現空面積)の割合です。大規模ビルの空室率が1%を切る一方で、1フロア20〜50坪の小型ビルは3%を超えています。

都心5区の空室率は下がり続けており、全体の平均は2024年1月の5.10%、2025年1月の3.84%、2026年1月の1.77%から、10月には1.48%になりました。小型ビルも、2024年1月の5.66%から3.39%に下がっています。

募集賃料は上がり続けている

同じ月報では、都心5区の募集賃料(共益費込み)の平均は坪2万3,766円で、前月の2万3,609円から157円上がりました。2026年1月の2万1,911円から上昇が続き、5月以降は毎月上がっています。

募集の際の敷金・保証金(募集預託金)の平均は1坪あたり23万2,143円で、賃料の9.8か月分でした。前月から374円上がりましたが、月数は前月と同じ9.8か月分です。

成約は前年より減っている

一方、2026年9月に都心5区で成約した面積は4万3,708坪で、前年の同じ月より34.6%少なくなりました。1月からの累計は46万977坪です。減り方が大きいのは1フロア200坪以上の大規模ビルで、9月の成約面積は1万9,358坪と、前年の同じ月より53.1%少なくなっています。

入居済みの面積の増減を表すネット・アブソープション(吸収需要)は、1月から9月までで21万4,999坪の増加でした。前年の同じ期間と比べると、15万3,437坪少なくなっています。

建築中のビルの募集が増えている

10月1日時点で募集中の面積44万9,165坪(3,488棟)のうち、建築中のビルの面積は13万6,846坪(38棟)で、全体の30.5%を占めます。前月より21.6%増えました。

そのうち、竣工が1年以上先のビルの面積は、前月の9万2,939坪から11万8,504坪に増えています。これから竣工する新しいビルは、既存のビルにとって、借りる会社の候補として比べられる相手になります。

東京の空室の数と、区ごとの違い

ここからは、東京で募集中のオフィスの空室3,831区画の集計です。空室は都心5区に集まり、区によって賃料の水準と内装付きの割合が違います。以下の表の坪単価のかっこ内は、坪単価を集計した区画の数です。

地域区画数坪単価(中央値)敷金(中央値)
都心5区2,7182万4,500円(477)8か月分
ほかの18区1,0121万6,400円(241)10か月分
市部1011万2,300円(58)10か月分

区ごとの空室の数と募集条件

募集中の区画が50以上ある12区を比べました。

区区画数坪単価(中央値)敷金(中央値)内装付き
港区7602万5,000円(105)8か月分16.4%
中央区6382万5,000円(109)8か月分18.3%
千代田区6332万3,000円(120)6か月分17.2%
新宿区3591万9,000円(49)8か月分7.8%
渋谷区3282万9,000円(94)8か月分12.5%
品川区2892万1,000円(32)12か月分5.5%
江東区1881万4,900円(43)12か月分1.6%
文京区1131万7,200円(38)6か月分19.5%
台東区1031万4,900円(31)6か月分6.8%
豊島区971万9,500円(17)10か月分3.1%
大田区621万4,000円(23)6か月分0.0%
目黒区572万4,600円(17)8か月分29.8%

坪単価の中央値がもっとも高いのは渋谷区の2万9,000円で、港区・中央区の2万5,000円が続きます。品川区と江東区は、敷金の中央値が12か月分と、ほかの区より重くなっています。坪単価のかっこ内の数が少ない区は、中央値が振れやすいことに注意が要ります。

内装付きの割合は、目黒区(29.8%)・文京区(19.5%)・中央区(18.3%)で高く、江東区(1.6%)・大田区(0.0%)では低くなっています。ただし、募集情報に内装の記載がない区画も多く、区による差には、記載の多さの違いも含まれます。

広さ別の募集条件

広さ別に見ると、募集中の区画がもっとも多いのは20〜50坪で、全体の45%を占めます。敷金の月数は、広い区画ほど多くなります。

広さ区画数坪単価(中央値)敷金(中央値)内装付きすぐ入居
20坪未満952万8,000円(41)4か月分68.4%32.6%
20〜50坪1,7221万9,000円(442)6か月分12.1%58.4%
50〜100坪9862万1,000円(200)10か月分18.1%47.4%
100〜200坪5191万8,000円(59)12か月分7.1%37.2%
200坪以上5092万6,000円(34)12か月分0.8%27.9%

20坪未満の区画は、7割近くが内装付きで、小さい区画では内装付きが中心になっています。100坪以上では、内装付きは1割未満です。「すぐ入居」は、即入居か、入居の日付が10月までの区画の割合です。

敷金の月数の分布

敷金の月数が分かる2,713区画では、4〜6か月分が32.2%、11か月分以上が35.4%でした。広さによって、分布は大きく変わります。

広い区画ほど、敷金は11か月以上が多い(東京の空室・広さ別)。20坪未満(74区画・中央値4か月)は1〜3か月が34%、4〜6か月が47%、11か月以上が11%。20〜50坪(1,251区画・中央値6か月)は4〜6か月が45%、7〜10か月が28%、11か月以上が15%。50〜100坪(761区画・中央値10か月)は4〜6か月が28%、7〜10か月が30%、11か月以上が37%。100〜200坪(358区画・中央値12か月)は11か月以上が68%。200坪以上(269区画・中央値12か月)は11か月以上が89%。2026年10月24日時点・募集情報の更新日が30日以内の東京のオフィスの空室のうち、敷金の月数が分かる2,713区画

100坪以上の区画では、7〜9割が11か月分以上の敷金です。100坪・坪2万円の区画で敷金12か月分なら、入居する会社は2,400万円を預けることになります。

一方、20〜50坪では、4〜6か月分が45%と最も多くなっています。同じ広さの多くの区画より敷金が重い区画は、借りる側の初期費用の比べ方で候補から外れることがあります。敷金の決まり方は「オフィスの敷金の相場」で説明しています。

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築年別の募集条件

建物の建築年が分かる3,405区画を、建築年ごとに比べました。2020年以降のビルの坪単価が3万円と最も高く、内装付きの区画も3割を超えます。

建築年区画数坪単価(中央値)敷金(中央値)内装付き
1981年以前6051万7,200円(119)8か月分3.1%
1982〜1999年1,6971万8,000円(347)8か月分12.7%
2000〜2009年3202万3,900円(64)12か月分9.7%
2010〜2019年1952万円(29)12か月分8.2%
2020年以降5883万円(129)8か月分32.3%

2020年以降には、2026年以降に竣工する予定の、建築中のビルの区画も含みます。2010〜2019年は、坪単価を集計した区画が29と少ないため、坪単価の中央値は参考の値です。

1981年以前に建てられたビルは、内装付きの割合が3.1%と、ほかの年代より少なくなっています。築年数の古いビルでは、内装付きで入居の手間を減らすことが、周りの区画との違いになりえます。1981年以前のビルは旧耐震基準で建てられている可能性があるため、耐震診断や補強の状況を説明できるようにしておきます(「旧耐震基準と新耐震基準の違い」)。

入居の時期:3割は、入居が11月以降の区画

募集中の区画のうち、すぐに入居できる区画(入居の日付が10月までの区画を含む)は1,839区画(48.0%)、入居が11月以降の区画は1,266区画(33.0%)でした。残りは、入居の時期が「相談」(10.0%)か、書かれていない区画など(8.9%)です。

入居の時期区画数割合
すぐ入居(10月までの日付を含む)1,83948.0%
11月以降1,26633.0%
相談38510.0%
書かれていない・その他3418.9%

入居が11月以降の区画には、いまのテナントが退去する前から募集を始めている区画と、建築中のビルの区画が含まれます。退去の予告を受けたら、退去を待たずに募集を始めることで、空室の期間を短くできます。段取りは「テナントから解約予告が届いたら」で説明しています。

自分のビルの条件を、周りと比べる

ここまでの数字は、自分のビルの募集条件を周りと比べるときの基準になります。比べるときは、次の順で、条件の近い区画どうしで見ます。

  1. 同じ区(できれば同じ駅の周り)の区画に絞る
  2. 同じ広さの帯(たとえば20〜50坪)に絞る
  3. 建築年の近い区画に絞る
  4. 坪単価・敷金の月数・内装の有無・入居の時期を並べる

比べたときに見直すこと

周りと比べて差が出たところが、見直す候補です。

  • 敷金の月数が、同じ広さの多くの区画より多い:初期費用の負担で候補から外れていないか
  • 周りに内装付きの区画が多い:内装のない区画は、入居までの工事の期間と費用の分、比べられたときに不利になる
  • 近くに建築中のビルがある:竣工の時期に、条件と区画の見せ方で比べられる
  • 退去の予定が決まっている:入居の時期を書いて、早めに募集を始める

敷金の月数が周りより重いときは、賃料を下げる前に、敷金の一部を保証に置き換える方法があります。保証会社の日商保の「敷金半額くん(オーナー様向け)」は、入居時に預かる敷金の一部を日商保の保証に置き換え、減らした敷金と同じ額を保証で担保する仕組みです。利用には日商保の審査が必要です。

空室が埋まらない原因の見分け方と、打ち手の比べ方は「オフィスビルの空室対策」で説明しています。「リーシングマネジメント」では、オフィスビルを対象に、周りの区画と比べた賃料と募集条件の見直しから、仲介会社への展開、入居審査と敷金の保証まで、ビルオーナーの立場でお引き受けしています。

よくある質問

東京のオフィスの空室と募集条件について、よくいただく質問にお答えします。

東京のオフィスの空室率は、いまどれくらいですか?

三幸エステートの月報によると、2026年10月1日時点で、都心5区の空室率は1.48%、東京23区は1.77%でした。都心5区の規模別では、1フロア200坪以上の大規模ビルが0.97%、20〜50坪の小型ビルが3.39%と、小さいビルほど高くなっています。

東京で募集中のオフィスの空室は、いくつありますか?

2026年10月24日時点で、東京で募集中のオフィスのうち、募集情報の更新日が30日以内の区画は3,831区画(2,209棟)でした。そのうち約7割の2,718区画が都心5区にあります。

東京のオフィスの坪単価の中央値は、いくらですか?

2026年10月24日時点で、東京で募集中のオフィスのうち、坪単価を集計した776区画の中央値は2万円でした。都心5区では2万4,500円、ほかの18区では1万6,400円です。区では渋谷区の2万9,000円が最も高くなっています。

東京のオフィスの敷金は、何か月分が多いですか?

2026年10月24日時点で、東京で募集中のオフィスのうち、敷金の月数が分かる2,713区画の中央値は8か月分でした。広さで大きく違い、20〜50坪では6か月分、100坪以上では12か月分が中央値です。

東京のオフィスで、内装付き(セットアップ)の区画はどれくらいありますか?

2026年10月24日時点で、東京で募集中のオフィスの区画の12.8%が内装付きでした。20坪未満では68.4%、2020年以降に建てられたビルでは32.3%と、小さい区画と新しいビルで多くなっています。

建築中のビルの募集は、どれくらいありますか?

三幸エステートの月報によると、2026年10月1日時点で、都心5区で募集中の面積の30.5%(13万6,846坪・38棟)が建築中のビルでした。竣工が1年以上先のビルの面積は、前月から増えています。

まとめ

  • 東京で募集中のオフィスの空室は3,831区画(2,209棟・2026年10月24日時点)で、約7割が都心5区
  • 都心5区の空室率は1.48%(2026年10月1日時点)と下がり続けているが、小型ビルは3.39%と高い
  • 都心5区の募集賃料は上がり続け、成約面積は前年より減っている(とくに大規模ビル)
  • 都心5区の募集中の面積の3割は、建築中のビル
  • 坪単価の中央値は2万円で、都心5区は2万4,500円、渋谷区は2万9,000円
  • 敷金の月数の中央値は8か月分で、20〜50坪は6か月分、100坪以上は12か月分
  • 内装付きの区画は12.8%で、20坪未満と2020年以降のビルで多い
  • 3割の区画は、入居が11月以降の区画として募集されている
  • 自分のビルの条件は、同じ区・広さ・築年の区画と比べて見直す
  • 保証会社の日商保は、周りと比べた募集条件の見直しから、仲介会社への展開、入居審査と敷金の保証まで「リーシングマネジメント」でお引き受けしている

出典:三幸エステート「オフィスマーケット調査月報 東京都心5区」(2026年10月1日時点とそれまでの推移の空室率・募集賃料・募集預託金・募集中在庫面積、2026年1〜9月の成約面積とネット・アブソープション)。

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