事業内容について教えてください。
当社は「エイジレスな社会の実現」というビジョンを掲げ、40〜60代のミドル・シニア層の人材・転職支援サービスを主に行っています。
事業の柱は2つあり、1つはITサービス&スタッフィング事業(SES事業)です。ミドル・シニアのフリーランスの方を集め、主にSIerや事業会社などのIT企業へ業務委託や派遣という形で支援しています。もう1つは40〜60代のIT人材に特化した正社員の人材紹介事業です。
現在どちらの事業も順調で、登録候補者は3万5千人に達しました。また、人材事業で培ってきたミドル・シニアのIT人材の知見を活かし、デジタルソリューション事業も展開しています。AIとベテラン技術者の知見を組み合わせ、長年使われてきたシステムの構造や仕様を可視化することで、企業のモダナイゼーション(老朽化したITシステムを近代化、最新化すること)を支援しています。
今後は、可視化を起点に、システムの改修や開発にも取り組んでいきたいと考えています。
なぜミドル・シニア層に特化したサービスを始められたのでしょうか?
年齢によるレッテルやしがらみによって、一人ひとりの経験や能力が適切に評価されず、活躍の機会が狭まってしまう。そうした状況を変えていきたいという思いが、事業の出発点です。
なかでもミドル・シニア層は、豊富な経験や専門性を持ちながらも、年齢を理由に転職や新たな仕事への挑戦が難しくなる場面があります。一方、少子高齢化が進み、人手不足が深刻になる中で、そうした人材の力を活かすことは、企業や社会にとって非常に重要だと考えました。
代表や創業メンバーにIT企業での経験があったこともあり、人材事業では当初、Web系の企業を中心にミドル・シニア人材を紹介していました。しかし、企業が求めるスキルや働き方と、候補者がこれまで培ってきた経験との間にミスマッチがあり、定着につながりにくいこともありました。
そこで、ミドル・シニア層の経験を活かせる領域を模索するなかで、銀行や製造業などの基幹システムを支えるSIerやITコンサルティング企業に需要があることが分かりました。
当初は60代の正社員採用は難しいと考えていましたが、65歳までの雇用確保が進むなか、実際に取り組んでみると、大企業を中心に経験豊富な人材への需要があることが分かりました。現在は、そうした企業とミドル・シニア人材をつなぐ事業に注力しています。
今後の事業展開について教えてください。

まずは、これまで培ってきたミドル・シニア層の人材データベースや企業とのネットワークを活かし、人材紹介やフリーランス向けの事業をさらに拡大していきたいと考えています。IT領域での支援を深めるとともに、経験豊富な人材が活躍できる領域を広げていきたいです。
また、デジタルソリューション事業では、AIとベテラン技術者の知見を組み合わせたシステムの可視化を起点に、将来的にはシステムの改修や開発にも取り組み、企業のモダナイゼーションをより幅広く支援していきたいと考えています。
私たちが目指しているのは、特定の年代だけを支援することではなく、「エイジレスな社会の実現」です。将来的には、若手を含めた幅広い世代に向けたサービスや、人材領域にとどまらず、不動産や金融などの領域での事業展開も可能性として視野に入れています。年齢によるしがらみをなくし、誰もが自分の経験や能力を活かせる社会に向けて、事業の可能性を広げていきたいと思います。
オフィス移転にあたり、「敷金半額くん」を導入された背景を教えてください。
スタートアップ企業にとって、限られた資金は事業を成長させるための投資に回すことが重要です。そのため、数千万円という大きな金額を「敷金」として眠らせておくのはもったいないという発想がありました。
敷金として預けた資金は、通常、退去するまで自由に使うことができません。事業への投資に使えないという意味では、いわば「遊休資産」のようなものだと考えています。手数料はかかりますが、その負担を踏まえても、手元資金を厚く持ち、事業への投資や不測の事態に備えられることにメリットを感じ、「敷金半額くん」の導入を決めました。
今回、浮いた約5,000万円の資金はどのような用途に活用される予定ですか?

広告宣伝費と採用費です。現在は月に1〜2人のペースで採用を強化しており、そのための資金として活用する予定です。
人材紹介事業を今後指数関数的に成長させるためには、候補者を集める広告宣伝が必須です。「ミドル・シニアが転職を考えた時に、まずエイジレスを思い出してもらう」ための認知拡大の投資に活用していきたいです。
検討中の皆さまに本サービスのメリットを伝えるとしたら何でしょうか?
「手持ちの現金を増やせること」に尽きます。
企業として安心して事業運営を行うためには、運転資金や災害時の固定費など、ある程度の現金を持っておく必要があります。バランスシートの流動性を高め、健全な経営をするためにも、敷金として固定される資金を抑え、手元資金を厚くしておくことは大切です。「敷金半額くん」は、シード期からシリーズBのスタートアップには非常に適したサービスだと思います。
この度は、インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。
「エイジレスな社会の実現」というビジョンを持ち、急成長を続けるエイジレス様。その裏側には、手元資金を最大限に事業成長へ投資するという、スタートアップならではの合理的で力強い経営戦略がありました。敷金という「眠る資産」を成長エンジンへと変換する本サービスの価値が、経営の安定と挑戦の両立を支えていることが伝わりました。
オフィスの入居や移転、契約更新の際、多額の敷金が事業成長のハードルとなるケースは少なくありません。「敷金半額くん」は、そうした資金負担を軽減し、眠っていた敷金を「企業の成長資金」へと転換するサービスです。
特にシード期や成長フェーズのスタートアップ企業にとって、限られた資金を事業へ投資できることは大きな価値があります。本記事が、オフィス移転や保証サービスをご検討されている企業様の参考になれば幸いです。





