東急不動産株式会社
ビル営業部 ビル営業グループ 主任 石橋 一希 様
『敷金半額くん』を活用することでスピーディで正確な審査が可能になります。
都市開発プロジェクトを担う都市事業だけでなく、住宅事業、ウェルネス事業などを幅広く展開し、
グローバル都市TOKYOの価値向上に取り組む東急不動産株式会社。
不動産オーナーとして、「敷金半額くん」を採用いただいている理由をお聞きした。
Q:御社の事業内容についてお聞かせください。
弊社は東急不動産ホールディングスグループの中核企業として、
都市事業、住宅事業、ウェルネス事業、海外事業などを展開する総合不動産企業です。
前身となる田園都市株式会社を渋沢栄一氏らが1918年に創業し、2018年に創業100周年を迎えました。
グループには東急ハンズや、フィットネス事業を手掛ける東急スポーツオアシスといった会社もあり、
そのウィングの広さを活かし、ハコやモノの枠を超えて、ライフスタイルを創造・提案しています。
Q:オフィスに関してお伺いしますが、最近のワークスタイルの変化について、
御社はこれまでどのような事に取組んでこられましたか?
ワークスタイルの取組みに関してはこれまで、
多拠点で働くことに対応したシェアオフィス『Business-Airport(ビジネスエアポート)』や、
ベンチャーキャピタルを核としたスタートアップ向け共創オフィス『GUILD(ギルド)』など、
渋谷を中心に都内に約20拠点、開発・運営しています。
そして今回、新たにサービス開始したのが、
柔軟に入居・退去が可能なフレキシブルオフィス『QUICK(クイック)』です。
Q:フレキシブルオフィス『QUICK』について詳しくお聞かせください。
2020年9月から提供開始した新しい賃貸オフィスサービスです。
急成長するスタートアップが多い渋谷エリアでは、短期間の間にオフィスを拡大したいというお客様が多く、
通常のセンターオフィスとシェアオフィスの中間となるようなワークスペースに対するニーズが増えてきていました。
そういったニーズに応えられるモデルとして開発したのが
賃貸期間、働き方を柔軟に変えられるオフィス『QUICK』です。
『QUICK』は敷金ゼロで入居でき、オフィス家具もついているため、
イニシャルコストが抑えられて、直ぐに入居することができます。
また退去が3ヶ月前の解約予告となっているため退去もしやすくなっています。
急拡大しているスタートアップの「すぐに大きいオフィスに入居したい」、
さらに「早く退去してより大きいオフィスに移転したい」という
急激な変化に対応できるプランです。
また「コロナでテレワークを導入したのでオフィスを縮小したい」
「社員が通勤しやすいサテライトオフィスを設けたい」というような状況にも対応できます。
オフィスの拡張や縮小のサイクルが早くなり、
その背景も多様化している時代のニーズに対応できるオフィスを実現したのがこの『QUICK』です。
また『QUICK』では一部、『曜日貸し』という形態も試験的に行っています。
これは新しい取り組みで、月・火・水・木・金という曜日単位で利用することができます。
『QUICK』: https://office.tokyu-land.co.jp/quick/
東急不動産オフィスビル情報サイト:https://office.tokyu-land.co.jp/
■渋谷センタープレイス↓
「渋谷」駅徒歩4分、再開発でさらに魅力を増す渋谷エリアの物件です。
リノベーション済の家具付き区画は、社員同士のコミュニケーション空間としても最適です。
■渋谷センタープレイス 8階-C区画↓
■I/O shimbashi(アイオー新橋)↓
「新橋」駅徒歩1分、好立地のフルリノベーションオフィスです。
内装のデザイン性が高く、開放的な屋上デッキも利用可能です。
■I/O shimbashi-5階↓
Q:『曜日貸し』はユニークな形態ですね。どのように使われているんでしょうか?
利用している内の1社は大手の新規事業チームの方々です。
週1回の定例打ち合わせをするプロジェクトルームとして利用されています。
また、館内の入居企業様にも利用頂いています。
テレワークを導入されているのですが、週1回の全員出社日には人が集まり、
少しスペースが足りないということで、その日に曜日貸し区画を利用頂いています。
通常は30坪のところ週1日だけ60坪になるという、曜日によって大きさが伸び縮みするオフィスですね。
オフィスに対するニーズが本当に多様化しており、そこに応えられるサービスの重要性を感じます。
『QUICK』はそういったオフィスの新しい可能性を探る場として展開していきます。
Q:実験的な取り組みをされているんですね!
その『QUICK』の敷金ゼロには弊社の『敷金半額くん』を活用していただいています。
採用いただいた理由をお聞かせくださいますか?
今回『QUICK』を「柔軟に入居しやすく退去しやすい物件にしたい」と考えたとき
敷金はやはりネックになると思いました。
特に渋谷ではイニシャルコストを抑えたいという声がたくさんあります。
スタートアップ企業から「資金調達したので移転したいが、その調達資金の結構な割合が
敷金に充てられてしまうのはもったいない、入りたいオフィスに入れない」
という声を以前から多く頂いていました。
そのため、敷金をゼロで提供にしたいと考えたときに『敷金半額くん』を知り、
弊社でも活用することにしました。
また、『敷金半額くん』を採用した理由には保証以外に、審査の活用という点もあります。
もともと弊社は数百坪以上利用されているお客様が多く、
数十坪単位で利用されるお客様を都度、弊社で入居審査すると、
大なり小なり同じ審査基準で行うため時間も要し、
「連帯保証人を付けてください」などの厳しい条件を出さざるを得ないこともあります。
その点、『QUICK』は『敷金半額くん』を活用することで、
スタートアップ企業の利用が多く、審査実績も豊富な日商保に審査して頂けるので、
スピーディかつ正確な審査が可能になります。
Q:ありがとうございます!
ベンチャー・スタートアップ企業に向けたサービスを新たに提供される背景には、
お客様が多いだけでなく、そこで何かが生まれることに対して、御社として積極的に関わろうという姿勢を感じますね。
そうですね。いまスタートアップ企業が育つ場所は渋谷だけではなく、
五反田や六本木、虎ノ門、日本橋、丸の内など、色々なエリアがあります。
この理由の1つに、渋谷に30坪から100坪くらいのオフィスが足りていないことで
企業が別のエリアに移転してしまうということがありました。
弊社でも100坪クラス以上のオフィスビルだけではなく、
少人数から利用できるビジネスエアポートを提供していますが、
その間の数十坪程の区画をご用意出来ていませんでした。
そこを埋める区画として今回『QUICK』が用意できたことで、
これからはビジネスエアポートに入居していたお客様が企業成長とともに『QUICK』に入居し、
さらに成長・拡大して弊社の100坪クラス以上のオフィスにご入居頂く流れを作っていきたいと考えています。
Q:従来のやり方とは異なる取り組みとして、様々な点で御社にとってチャレンジなんですね。
そうですね、実は弊社では保証会社の利用自体も初めてでしたのでそこも含めて挑戦でした。
この『QUICK』プロジェクトは最初の緊急事態宣言後の6月からオープンの9月まで
わずか3ヶ月で準備しリリースしました。
不動産業界の新企画のリリースとしてはスピード感をもって進められたのではと思っています。
これはコロナに関係なく以前から構想していたサービスだったという点もありますが、
最初の緊急事態宣言後に「アフターコロナ・ウィズコロナのオフィス」が求められる中で、
東急不動産が不動産会社として「ワークスタイル・ワークスペースをどのように提供していくか」
を具体的に示していきたいと考えました。
そのために新しさとともにスピード感にもこだわって取り組みました。
Q:リリース後、新橋、渋谷とも短期間での成約実績ができたことについて反応はいかがですか?
社外・社内共に反応はすごく良かったです。
この『QUICK』プロジェクトは通常の流れである、
開発担当が物件を企画し、営業担当が営業し、運営担当が運営するのではなく、
営業部が中心となって『フレキシブルなニーズがある』と言い切り、
他部署を巻き込み、サービス内容の企画立案から商品化工事の発注まで行った為、
絶対にスグに成約させなければならないプレッシャーがありました。
そのため、渋谷・新橋が共に好調だったので、非常に安心しました。(笑)
Q:お役に立てて何よりです!
ちなみに、200坪~300坪クラスでも敷金半額くんのご利用が増えているのですが、今後、貴社物件でもご利用ニーズが増えてきた場合、そういった規模のオフィスでの活用可能性はありますでしょうか?
そうですね。
周辺の競合物件と比較して競争力が低下したオフィスビルでは可能性があると考えています。
Q:ぜひ様々な面でご活用いただければ幸いです。
最後に、『QUICK』シリーズの今後の展開を教えてください。
昨年の9月に渋谷と新橋の2拠点でスタートし、
今年1月から渋谷でもう1拠点営業を開始しました。
今後も数拠点ずつ増やしていく予定です。
エリアは、弊社では『広域渋谷圏』という言い方をしていますが、
渋谷駅を中心として原宿・代官山・青山・恵比寿など、
弊社にとって重点エリアである広域渋谷圏を中心に展開していきます。
ただ、今と全く同じものを増やしていくというより、
展開しながらお客様の声を聞いて新たなニーズを反映させ、
進化させながら次の物件に活かしていきたいですね。