オフィス賃貸、預けた敷金はいつ返ってくる?

預けた敷金、いつ返ってくる?

オフィスを借りる際『保証金』『敷金』を物件オーナー様に預けます。
これは『支払う』お金ではなくあくまで『預ける』お金ですので、後で返してもらえるお金です。

では、いつ返してもらえるか、ご存知ですか?
今回は、預けた保証金・敷金がいつ返ってくるかをお教えします。

退去時に返ってくるわけではない

『今のオフィスを借りる時に預け入れた敷金があるから、これを返してもらえば、
移転先のオフィスに預け入れられる』と 考える方がいますが、これは大きな間違いです。

例えば、元々入居しているオフィスで500万円の敷金を預け入れているとしましょう。
この時、移転先のオフィスに1000万円の敷金を預け入れる必要があるとします。
この場合『500万円返ってくるから、追加で500万円だけ用意すれば良い』と考えるのは間違いです!

敷金を預け入れるタイミングと、返ってくるタイミングをしっかり把握しましょう。
敷金を預け入れるのは、賃貸借契約締結まで、ということが多いです。

逆に、預けている敷金が返ってくるのは、賃貸借契約終了後、3ヶ月~6ヶ月後ということが多いです。
オフィスを移転するにあたっては、遅くとも移転入居の1~2ヶ月前には、
移転先のオフィスの契約を締結する必要があります。

例えば、7月に移転をしたいのであれば、5月中には契約締結しなければなりません。
しかし、今のオフィスにて預けている敷金が返ってくるのは、9月や10月になります。
つまり、この3~6ヶ月の期間、敷金を二重で預け入れる必要があります!

また、預けた敷金は全て返してもらえるとは限りません。
元々500万円の敷金を預けていたから『返してもらえれば500万円資金として使える』と当てにしていませんか?
敷金は原則、入居時にオーナー様へ預け入れ、退去時に返してもらえるお金ですが、
敷金の『償却』という取り決めがある場合、償却分については、返還されません。

例えば、【敷金】月額賃料の12ヶ月分【償却】3ヶ月分との契約の場合、入居時に預け入れる敷金は12ヶ月分ですが、退去時に返してもらえる敷金は12ヶ月分ではなく、償却の3ヶ月分を引いた9ヶ月分となります。

初めの例に戻れば『500万円返ってくるから、500万円だけ追加で用意すれば良い』というのは大きな間違いで、
場合によっては追加で1,000万円以上キャッシュアウトしてしまうこともあります。

敷金の返還の時期・償却の有無については賃貸借契約書に記載があるはずですので、
後から『え、想定と違う…』ということにならないように、しっかりと確認しておきましょう!

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