リフト株式会社 代表取締役 杉村哲人氏

お客様の声

リフト株式会社

代表取締役 杉村哲人氏

リフトは、外国人留学生や就労希望者を日本の企業に紹介する企業だ。人材採用が難しい企業と、海外の人材をマッチングするビジネスを展開している。今後、日本における少子高齢化や若手人材難にどう対応すべきか、リフト株式会社・代表取締役社長の杉村氏に伺ってきた。

日本で働きたいという外国人の方のうち70%は帰国している

Q:貴社の事業内容についてお聞かせください。

A:日本国内のお客様に外国人の人材をご紹介する仕事が事業内容になります。

Q:人材派遣のようなものでしょうか?

A:人材派遣ではなく紹介になります。雇用体系もそうですが、免許や許可も違うものになります。

Q:社会をバランスさせるというミッションと「 No border 」という長期ビジョンを掲げていらっしゃいますが、具体的にご説明いただけますでしょうか?

A:僕らは、日本で働く外国人の方が増えるということが色々なメリットがあると考えています。
まず一つに、いわゆる少子高齢化社会ということで働く若者の方がどんどん減っていることが挙げられます。ハローワークの統計でも有効求人倍率が1.7倍ということで、100人に対して170人の仕事があるような状況です。さらに、建設業なんかは9倍という状況ですので、100人に900人の仕事がある訳です。つまり、9社の求人のうち8社は人が見つけられないという状況になっているわけです。
そのうえ、この10年で更に600万人ぐらい労働人口が減っていく予測があるわけですが、外国人の方をもっともっとうまく活用していければ、そういった労働の不足をマクロで解消していけるのではないかと考えています。

一方で外国人の旅行客や留学生の方は増えています。例えば、留学生は現在25万人くらい滞在しているのですが、そのうち就職を日本で希望される方が毎年6万~7万人の間ぐらいの数でいらっしゃいます。でも留学生が就労ビザに切り替えるためには、日本の企業から内定を貰う必要があり、実際に内定を取ってビザを切り替えられるのは2万人くらい。30%ぐらいしかなく、70%の方は日本を離れてしまいます。

就職を希望しているのですが、うまく就職先を見つけることが出来てないんです。そこを解消することによって、企業にとっては雇用の安定的な確保をということを協力していけますし、日本で働きたいけど働けない外国人の方にとってはチャンスを提供することにります。そういうことを僕たちで作っていければというのが、ミッションになります。

Q:それが社会をバランスさせるということですか?

A:はい。さらに、日本で働く外国人の方が増えると、当然、税金だとか社会保険ということも加入して払ってくれます。日本国内の小売や、スーパー、レストラン、お店で買い物をしてくれれば当然、国内の企業さんの売り上げに貢献できますので、日本の社会やインフラを維持していくことにも繋がるのではないかと考え、目指している会社になります。

Q:「 No border 」というのはどんな意味なのでしょうか?

A:最近、「 No border 」と「 Chance Maker 」をビジョンとして決めました。 「 No border 」とは、生まれた国や国籍で、人材の価値は決まらない、その人の価値とは関係ないということを言っています。 「Chance Maker」 というのは、チャンスが少なすぎるのではないかと。
前述の通り、人が足りていない会社があるわけです。そして日本で就職したい人がいるのに、お互いがマッチングできていない。もちろん色んな理由や要因はあるのですが、国内の企業に出会うチャンスが少ないわけです。

統計が出ていますが、日本の国内の企業の中で外国人向けに特別な採用の方法だったり、基準を設けていますという企業は実は20%しか無いんです。80%の企業は日本人向けの採用をしている中で、たまたま良い外国の方がいたら採用するというくらい。当然、外国人の方からしたらわかりにくかったり、応募しにくかったり、応募しても落ちてしまうという機会損失が起きやすくなります。

また、日本では大学3年生、卒業する1年前から就職活動するのが当たり前になっていますが、アジアやアメリカの学生は卒業してから就職活動するのが当たり前だったりしますので、なかなか情報を得にくい環境だったり、情報を得ていても活かしきれていないという状況が生まれやすくなります。そういった状況ですので、僕達の活動によってお互いの結びつくチャンスを増やしていきたいということで、 Chance Maker をビジョンに設定しました。

外国人採用だからといって難しいことは全くない

Q:中国やベトナム、香港出身者など多様な社員さんを実際に抱えていらっしゃるとお伺いしていますが、グローバルな会社作りをされる上で難しかった点はありますでしょうか?

A:難しいことは特にありませんでした。皆、日本語ができて、さらに日本語能力試験のN1にも合格している方達なので難しいことは全く無かったですね。
よく外国人の方はこうだからとか、日本人は礼儀正しいというのは聞きますが、凄い平均値をとっていけばそうなるのかもしれませんが、礼儀正しくない日本人もいますし、日本人以上に大和心というか武士みたいな凄い外国人の方もいるわけです。

実際に何人か採用するとして、日本語が出来る外国人の方なら、日本人と同じなんです。僕等と相性が良い人がいるかいないか、僕等が求めている能力だったり、やる気、指向性ですよね、キャリアプランがあってる人がいるのかだけですので、難しいってことはないと思います。そこに違和感は全く存在しません。

Q: それでは外国人の方を採用して良かった点はありますでしょうか?

A:良かった点は、凄く活躍をしていただいているので、会社にとってメリットが大きいことですね。でも、それは別に外国人だから良かったということではなく、その方が優秀だったから良かったということなんで、外国人を採用してよかったということではないです。
その方々が優秀だから良かったということであって、別にベトナム人だから良かった、台湾人だから良かったということじゃないと思います。

逆に、その(外国人採用だから良かった悪かったというような)発想が僕等が立ち向かっていくことなんです。日本人の方がいいよね、外国人とか採用したらトラブル起きるんじゃないかという発想ですね。
案ずるより産むがやすしという訳ではありませんが、採用したら同じですよ。僕等の会社のニーズや指向性に合致して活躍してくれていることが重要な訳で、外国人だから良かったとか悪かったとかはないと思っています。

セミナーや勉強会を社内で開催できるスペースが持てた

Q: 貴社が今のオフィスを移転された理由をお聞かせください。

A:前のオフィスは応接室が一つしかなく、坪数も今の1/3ぐらいの所にいました。僕らは、必ず外国人の方にキャリアアドバイスでしたりキャリア面談を実施しています。一度、会社にお越し頂いて、どういう仕事につきたいとか、過去どういう経験を積んできたとか、どういう能力、日本語の能力だったり、お勉強されてきた能力をヒアリングさせて頂いています。また、面接の練習や、履歴書などを指導した上で企業にご紹介させて頂いているんですが、単純に前のオフィスがキャパオーバーになってしまったというところが大きい理由になります。

また、今回の移転で大きい会議室を作りましたが、広いスペースをずっと作りたいなと思ってたんです。すでに就職された方のフォローアップのようなイベントを沢山開催したいなって気持ちがずっとありました。
先週も土曜日には中華圏ですね、中国、台湾、香港の方にMAX20名ぐらい集まって頂いて、日本での就職セミナーを開催をしています。日曜日は、ベトナム人を集めて日本語教室もやっています。その都度、会議室を借りるとコストも高くなりますし、内製化したかったので。

Q: 今のオフィスに決められた理由はどこにあったのでしょうか?

A:外国人の方にお越し頂きやすいというのが一つ有りますね。秋葉原の駅から凄く近いのが魅力でした。山手線と総武線が通ってて分かりやすい駅ですので、ご来訪いただく外国人の方の利便性を考えてです。 あとは、単純にビルが綺麗だったことと、凄い日の光が入るので良いなと思い決めました。

Q:貴社の事業計画、将来展望についてお聞かせください。

A:今、日本人の若者はどんどん減っていきますという状況があるので、日本の企業にとっては、今よりもさらに採用が出来なくなっていく時代が想定されます。将来、そういった人材採用難に対して、僕等に求められることっていうのは、日本に来てくれる優秀な外国人の方をいかに確保していくかっていうことに変わってくるんじゃないかなと考えています。

Q:それは、どのように対応されていくのでしょうか?

A:今は単純に流通だけをさせていただいていますが、(優秀な人材の確保のためには)教育が重要になってくるのではないかと考えています。調査も兼ねた先行投資ですが、海外で就職したい方を集めたイベントを開催して、クライアント企業様にも来て頂いて、ご紹介するという企画もしています。7月には台北、台湾で実際に開催します。
サイトやSNSで現地の外国人の方を集客していますが、もっと配信力を高めるために、外国人の方向けの日本の就職の情報だったりマナーだったり、法令・法律を動画で北京語等の現地の言葉で発信するメディアサイトというものを今、準備しています。

今は、日本の企業の求人を取ってくることに力を入れていますが、5年、10年たっていくと、どうやって外国人の方に来ていただけるかにシフトすると考えています。僕たちにご相談いただいたら、いつでも優秀な方を紹介できますよという体制を作ってくことが事業方針になっています。

成長中の企業にこそ敷金半額くんはお薦めできる

Q:次に「敷金半額くん」についてお伺いします。サービスを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

A:これは、僕等の会社役員がネットで検索して、こういうのありますよって送ってきてくれたっていうのが、きっかけですね。
仲介業者の担当者の方に聞いてみたところ、(敷金半額くんを)使ったことあるとのことですぐ繋いでいただきました。大家さんにも、決まる前から話をしてくれて、まとめてもらったという感じです。大家さんも、凄く良いサービスですねと仰ってまして、そういう声もありまして使えました。

Q:敷金半額くんを導入したポイントはどこにあったのでしょうか?

A:僕たちみたいなスタートアップのような、まだまだ若い会社だと、家賃の十数ヵ月分、1千何百万になってしまう現金は預け入れたくはありませんでした。いずれ戻ってくるとしても、です。当たり前のことかとは思いますが。
オフィスにお金をかけることは、採用に対する効果や、既存の社員へのモチベーションが上がったりだとか、外国人の方に来て頂きやすい相談応接室にするだとか、費用対効果が見込めていけると思うのですが、保証金ていうのは、それが全くないんじゃないかな?っていう風に思います。
実際には本当に預けているといっても払っているのと変わらないので、そこを減額していけるっていうのは、凄くメリットがありました。キャッシュフローを改善することができるっていうのは魅力でしたね。

Q:移転後、採用などで実際に問い合わせが増えたなどありますでしょうか?

A:問い合わせ自体は増えています。オフィスが変わったからかどうかは分からないですが、応募数も増えています。

Q:最後に移転を検討中の企業様にアドバイスをお願いいたします。

A:オフィスを考えたときに、多くの企業は長期間、数年という単位で入居される前提があると思います。そんな中で、(敷金で)数百万、数千万いう金額を預けてしまうよりも、その分を自分達がやられている事業で活用することができるのが(敷金半額くんは)良いと思います。保証料以上に利益を上げることが出来るんじゃないかなという風に思います。別に決算書の中の負債が増えていくわけでもないですし・・・
成長してるのにお金が足りない、先行投資でドンドンやりたいことがあるのにお金が足りないっていう企業は絶対使った方がいいんじゃないかなと思います。
凄いお金が沢山ある会社だと、調達の方が楽となるかもしれませんが、僕らはまだまだやりたいことがあるけど、お金がなくてちょっと我慢しているというようなステージの企業なので、特にそういう企業にはお薦め出来ますね。