ビルオーナーが教えるトイレはリフレッシュ空間
トイレについて意識していますか
今回は「トイレ」についてお話していきたいと思います。
「トイレ」・・・実はオフィスビルの設備の中でこの20年で最もその意味が変わった部分といっても過言ではないかもしれません。ひところは「トイレ」=「用を足すところ」のみの意味付けしかなく、貸事務所スペースをいじめない様にトイレを極力狭くする設計や、見た目よりも清掃などの利便性を重視したデザイン・素材選びを採用するケースが断然多かったと思います。
しかし昨今では、在オフィスのワーキングタイムをいかに心地よく過ごすことができるかといったことを入居企業側も考える様になったことで、特に女性用トイレを中心に「用を足す」+アルファの価値付けをする様な設計・デザインが増えてきました。
例えば「手洗い洗面部分以外に化粧スペース(パウダーコーナー)を設ける」「全身鏡を出入口付近に設置し身なりの最終チェックができるコーナー」「オフィス利用者用の簡易物入れを設置する」「歯磨き専用シンクの設置」などが代表的なものです。
特に女性トイレの化粧コーナー等が充実していると、そこでお化粧をする時にコミュニケーション・会話が生まれ、職場人間関係の構築に一役買っている、という効果もあります。
また、大型ビル等においては、あえて眺望の良い窓面にトイレを広々配置して「トイレ内の窓から眺望を楽しめるトイレ」なんていう、それこそ「リフレッシュルーム」としての価値を造っているオフィスビルもあります。