管理会社が考える原状回復レポート その2 | 株式会社 日商保  

管理会社が考える原状回復レポート その2

今日は午前中に土地の境界石の確認がありました。境界とは、住宅用語辞典で調べてみると「登記された土地の地番と地番の境目のことで、一般的には自分の土地と他人の土地との境目(隣地境界)のこと」とあります。そしてその境目が分からなくならないように標示(設置)してあるものを境界石といいます。
一般的にはあまり馴染みがないかと思いますが、隣地の所有者と争いのもとになることがあるので、土地の境界の確定が行われていない場所では、建物の建て替え等を行うとき等には境界を確定させるのが通例です。

境界の確定は、測量士があらためて地面に埋まっている境界石と境界石の間の寸法を測り、その土地の資料の寸法と照らし合わせ差異がないかを調べます。写真のように石が埋まっている場合は動くことはあまりないのですが、中には金属のプレートをはめただけで長い年月の間に外れてなくなっていたり、地中深くに石が埋まっていたりといろいろなケースがあります。
今回は非常に分かりやすく誤差もほとんどない状態でした。なかにはもめるケースもあり、測量士の資料と手持ちの資料が合致するとホッとします。

この確認で問題がなければ、測量士が土地境界確認書という書類を作成し、それぞれの土地の所有者が一部づつ保管しておきます。

午後からは原状回復工事の確認に出かけます。パーテーションを取り付けるために穴を開けたボード部分の補修が行われ、塗装面の凹凸をなくしてから作業します。細かい部分は職人が刷毛を使って塗装したのちにローラーで塗装しますが、見ていると職人はローラーから塗料を垂らさないで作業します。これぞ職人技といつも感心します。
私が自分の家の壁でも棚でも塗装する(DIYというやつです)と、だいたいあちこちにペンキを垂らして余計に汚くします。なにかコツがあるんですかねと職人さんに聞くと「毎日やってればね」というお答え。もっともです。

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