株式会社WARC
代表取締役社長/公認会計士 山本 彰彦 様
スタートアップ経営者の皆様には『敷金半額くん』の利用をお勧めします。浮いた資金で新しい事業が作れます。
公認会計士の実務経験を活かし、スタートアップ企業の成長フェーズに合わせて
人材面、経営管理面から事業成長を支援する『株式会社WARC』。
その創業の経緯や同社ならではのサービスの強み、またオフィス移転の際に『敷金半額くん』を
採用いただいたポイントについて伺った。
Q:御社の事業内容についてお聞かせください。
弊社は2017年5月に公認会計士である私と石倉(WARC共同創業者にて同社取締役)で設立した、
スタートアップ企業が加速度的に成長していくためのコンサルティング事業と人材領域での支援事業を行う会社です。
具体的にはスタートアップの経営課題の解決、IPO支援、経理・財務など
経営管理体制の構築とあらゆる領域で支援する『Co-WARC』事業。
これは外部からアドバイザー的にかかわるコンサルティングではなく、
クライアント様と協働して「ハンズオン」で課題解決に取り組むものです。
人材領域においてはハイクラス人材紹介サービス『WARC AGENT』事業を展開しており、
CFOや管理部長、常勤監査役をはじめ、経理財務、経営企画、人事労務など
コーポレート部門のプロフェッショナルかつハイクラスな人材をスタートアップ企業にご紹介しています。
また、各職種におけるメンバーからリーダークラスを対象とした
管理部門特化型ダイレクトリクルーティングサービス『SYNCA』も運営しています。
その他、『M&Aアドバイザリー事業部』では、M&A仲介、フィナンシャルアドバイザリー業務、
財務・税務・デューデリジェンス、企業価値算定、PMI、減損テストなど、M&Aに関するサービスを行っており、
これらの事業に関連する税務論点にも対応できるように、『WARC LIGHT税理士法人』を併設しています。
Q:人材領域とコンサルティング領域の両方で支援されているんですね!
御社ならではの強みはなんでしょうか?
まさに弊社の特長は「人材紹介だけ」、「コンサルだけ」と個別で提供するのではなく、
「その2つをセットで提供できる」ということが強みになっています。
たとえば事業拡大やIPOに向けて管理部門を強化したいフェーズのスタートアップに人材を紹介し、
CFOや管理部長として採用が決まっても入社はおおよそ3〜4ヶ月後になりますよね。
しかし成長速度の速いスタートアップ側からすると、
「今すぐ来て欲しい、明日にでも来て欲しい」という状況だったりします。
そこでその方が入社されるまでの3〜4ヶ月間、
Co-WARCチームが代理として入りハンズオンで業務フローを構築します。
そのフローをCo-WARCから入社する方に引き継ぐ形にすれば、企業側はすぐに管理面の課題解決に着手できますし、入社する方にとってもジョインしやすい環境になりますよね。
また管理部門の業務改善コンサルティングから入らせていただくケースにおいても、
将来的には内製化したいという状況、あるいは内製化を見据えてコンサルに入ってほしいという状況があれば、
協働する中で得た情報をもとにその企業に必要なスキルやカルチャーフィットなどを踏まえて
弊社で最適な人物像を定義し、弊社の人材プールからその企業にマッチする人物を紹介することができます。
私と石倉、また我々以外のメンバーもこれまでベンチャー・スタートアップの成長に
「当事者」として関わってきた知見が豊富にあるため、企業側には今のフェーズに適した人材要件に基づいて
ご紹介ができますし、転職者には入社後にやるべきことや起こるであろうことを見据えた
具体的なアドバイスが可能です。
その結果、ミスマッチがとても少なく、「他のエージェントに比べ圧倒的に採用率が高い」と評価いただいています。
またM&Aアドバイザリー事業ですが、Co-WARCやWARC AGENTがクライアント企業に入り込んでご支援する中で、会社の成長ストーリーをM&Aで作っていきたいという相談も多く、そのニーズに応えるために立ち上げました。
M&A仲介やフィナンシャル・アドバイザリー業務だけでなく
エグゼキューションといういわゆる「実行」の部分、デュー・デリジェンスや
株価算定など各種のプロフェッショナル業務を提供しています。
それらの業務はBIG4と言われる大手の監査法人系に発注するケースも多く、多額の費用がかかります。
かといって費用を抑えようと個人の公認会計士に安価で外注すると、
品質の問題であったり監査に通らないといったリスクが出てきます。
弊社にはBIG4で実績を積んできたメンバーが多く在籍しているため、
BIG4のクオリティーでありながらBIG4よりもお手頃な価格でサービスを提供することができます。
Q:人材紹介、コンサル単体でのサービスを行う競合他社はたくさんありますが、
両方を組み合わせて活用できるという御社のサービスは希少ですね!
創業のきっかけはなんだったのでしょうか。
私は2012年に公認会計士として勤めていた監査法人を辞め、株式会社イグニスのCFOに就任したのですが、
その当時、スタートアップ界隈に飛び込む会計士は少なかったため、
様々なスタートアップ企業に「会計士を紹介してほしい」と頼まれるようになりました。
5年間ほどは個人的に対応していたのですが、
監査法人時代の先輩で同様にスタートアップ業界に転身していた石倉とたまたま再会する機会があり、
この紹介の話をしたところ石倉も同じような状況にあったので「そこまでニーズがあるなら事業化してやってみよう」という流れで、経営管理部門のハイクラス人材紹介業としてWARCを創業しました。
WARCを立ち上げてからも多くのご相談をいただき、これまでに数百名ほどご紹介していますが、
紹介していくうちに「いい人を紹介しているはずなのに、紹介先企業の管理部門が想定していたより良くなっていかない」というケースが出てくるようになりました。
紹介後の状況を確認したところ、1つの原因として経営者が管理部門をコストセンターとしか認識せず、
管理部門への投資を抑制することで事業成長のために必要な管理体制が構築できていないケースがありました。
事業が拡大すれば当然、バックオフィス業務も増えます。
さらなる事業成長のためには、必要なタイミングで業務フローや体制自体を見直して効率化する必要があり、
そこに充てるリソースも確保しなくてはなりません。
ところが管理領域の経験がない経営者の場合、
優秀な管理部門人材が入っただけでなんとかなるだろうと考えてしまうことがあり、
最低限の費用で任せきりにした結果、リソース不足で根本的な改善に着手できず応急処置的な対応が続いてしまいます。
入社した方はその状況に疲弊していく一方、
経営者は「優秀と聞いていたのに全然会社が良くならない」と不満を持ってしまう。
そうなるとその方への評価も下がり、また転職してしまう、と誰も得しない悪循環になってしまいます。
こういった悪循環を作らないためには「ただ人材を紹介するだけではダメ。自分たちもハンズオンで関わることで、
採用する企業側と入社する転職者の両方がワークする事業にしよう」と考え、『Co- WARC』事業を立ち上げました。
Q:人材紹介業の課題を解決する、御社ならではの支援ですね。
今後はどういった事業展開を見据えていらっしゃるのでしょうか。
まずは、既存事業において優秀な人材をさらに採用していくと同時に、
『コーポレート領域における課題解決ならWARC』と言っていただけるように、業界認知度を高めていきたいですね。
現在はサービスの対象を関東メインとしておりますが、今後はサービス対象を全国に拡大していきます。
また、弊社がスタートアップの成長を支援する中で感じるのは「ヒト・モノ・カネ」のあらゆる部分で、
まだまだ自動化・効率化されていない課題があるなということです。
そういった課題に対し、蓄積されたデータを活用して
成長支援を行えるプロダクト作りもしていきたいと考えています。
その他、経営管理領域の支援に拘らず、様々な事業がどんどん生まれる環境を作りたいですね。
現段階では詳細はお話できませんが、新規事業の取り組みも進めていきます。
Q:ありがとうございます!御社の新たな展開も楽しみにしています!
ここからは今回のご移転についてお聞きできればと思います。
ご移転のきっかけは何だったのでしょうか?
「オフィスの価値」について見直したことがきっかけですね。
以前のオフィスは人員増に伴い途中で2フロアに増床したのですが、その直後にコロナが流行し始めました。
感染防止のためほぼリモート勤務となりオフィスがスカスカになった一方、
出社してもフロアが分断されていることで社内のコミュニケーションが取りづらくなってしまったため、
リモート前提の広さでワンフロアにできるオフィスに移転しようということになり、
現在のビル(※「敷金半額くん」での移転前のオフィス)に入居しました。
築年数が古く、また移転前よりかなり狭くなることは認識していましたが、
当時、大半はリモートワークでしたし、駅から近くなるのでメリットの方が大きいだろうと考えていたのですが、
実際に入居すると、意外と出社率が高く会議室が不足したり、
ビルの設備の修理が発生したり使い勝手が悪い面が出てきてしまって……。
想定以上にオフィスにおけるストレスが大きかったんですね。
コロナ禍でのリモート期間を経て、
改めて対面コミュニケーションやオフィスに対する最低限の投資の重要性を認識し、再度移転を検討しました。
前回の失敗から、「オフィス賃料は単なるコストではなく、コミュニケーションの場に対する投資だ」と考え、
広さや設備などをしっかり検討しました。
ちょうどそのタイミングで、以前から気になっていた近隣のビル(今回の移転先オフィスビル)に
空きが出たので内見したところ、内部設備を含めとても素晴らしく、
広さなどの条件も合ったのでぜひ入居したいと思ったのですが、
やはり広いビルでトータルの賃料が上がる分、敷金もとても高かったんですね。
社内で「この敷金は結構、重たいね」と話していたときに、
石倉が「敷金が半額になるサービスがあるらしい」と教えてくれて。
オフィス移転はこれまでも何度かやっていましたが、全然知らなかったので驚きました。
Q:今回のご移転でお役に立てて良かったです!
『敷金半額くん』を採用いただいたポイントは何だったんでしょうか?
サービス利用料をお支払いしたとしても流動化できる金額が大きいので、
利用料以上にレバレッジが効くというところですね。
これがもし数十万とかだったら使っても使わなくてもどちらでもいいかなと思ってしまいますが、
これくらいのサイズ感の資金を調達するのはそれなりに労力がかかりますから。
寝かせておくのはもったいですね。
Q:「寝かせておくのはもったいない」という発想から生まれているサービスなので、
そのお言葉はとても嬉しいです!
浮いたお金はどのように活用されるご予定でしょうか?
今回くらいのまとまった金額ならひとつ新規事業ができるので、
新しいサービスを生む資金に充てようと思っています。
金額は非公開ですが、今回浮いたお金は新規事業の土台を作って
トライアルを走らせる軍資金としてちょうどいいサイズなんですよね。
初期的な軍資金で一回取り組んでみてダメだったら閉じる、
うまくいきそうだったら追加でファイナンスしてスケールさせるという最初のチャレンジができます。
Q:事業拡大のお力になれているようでうれしい限りです!
最後に、弊社サービスをご検討中の企業様に向けてメッセージをいただけますと幸いです。
新しく事業を生み出すことが得意なスタートアップ界隈、
特にインターネット界隈の経営者の皆様には『敷金半額くん』の利用をお勧めします。
浮いた資金で新しい事業が作れます。
スタートアップは大企業のように資金に余裕がある訳ではありません。
資金を寝かせておくよりもこういったサービスをぜひ活用して、
どんどん世の中に新しいサービスを生み出していく方が、世のためになるんじゃないかと思います。
我々も弊社サービスがもっと認知され、多くの成長企業に活用してもらえるように取り組んでいきます。
本日はありがとうございました!