出資と融資の違い

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出資と融資の違い

仕事柄、新設会社やベンチャー企業の方々と接触することが多く、いろんな企業の財務内容を見させていただくことが多いのですが財務の中でも会社にとって一番大事な部分って「運転資金(キャッシュ)」だと思います。

会社を設立するときは、当たり前ですが開業資金が必要ですよね。人を雇ったり、先行投資で開発費がかかったり、物を売るなら先に商品を仕入れたり。
働く場所も必要です。最近はコワーキングスペースやレンタルオフィスがたくさんありますし、パソコンさえあれば自宅やカフェでも仕事が出来る時代なので、場所代はあまりかからないかもしれませんが、ある程度人数が増えてきたらオフィスを構えないといけません。

会社経営にはなにかと資金が必要になります。
自己資金だけで設立、運営できるのがベストですが、なかなか難しいのが現実だと思います。弊社の保証サービスをご利用いただいている企業も、ほとんどが融資または出資を受けており、第三者から資金調達をしています。

ところで、「融資」と「出資」の違いってご存知でしょうか。
私は今の会社に入るまで知りませんでした。というか違いについて考えたことがありませんでした。会社経営に携わっている方や財務分析をしているような金融リテラシーが高い方であればご存知だと思いますが、そうでない方は「???」という感じだと思います。会社経営の目線から「出資」と「融資」の違いについてお話させていただきます。(私は会社経営はしていません。。)

~まず「出資」について~

代表的なもので言えば「株式投資」が出資にあたります。返済義務がない、利息がない、担保・保証人不要が特徴と言えます。一見とてもメリットの高い資金調達方法に思われますがデメリットも存在します。
出資した側には「議決権」が発生します。つまり「経営方法に口出しする権利がある」ということです。自分は社長なのに、経営していない外部の人にあーだこーだと言われるわけです。社長も、お金を出してもらっているので、反抗しづらい立場になります。自由度の低い会社経営になってしまうということです。

~一方、「融資」について~

金融機関からの借り入れや証券会社で発行する債券は「融資」になります。出資と違い、返済義務があり、返済期限(満期)があり、利息もあります。言い方が良くないかもしれませんがいわゆる「借金」です。
あまり良いイメージがないかもしれませんが、会社を運営する上ではメリットもあります。出資の場合は「議決権」が発生しますが「融資」には「議決権」がありません。自分の好きなように経営することが出来ます。

~お金を出す側から見て~

前職の証券会社で働いていた際、顧客のリスク許容度を考えながら金融商品を提案していました。
リスク度合いで言うと、

↑低い
定期(預金=融資)

債権(国債→地方債→社債→外国債券の順でリスクが上がる)

株式(国内上場株式→未上場株式→外国株式の順でリスクが上がる)

投資信託
↓高い

このような感じです。
資金調達のしやすさでいうと「融資」の方が良いというのがわかります。どちらが良くてどちらが悪いかは一概には言えませんが、ビジネスの内容や戦力、経営期間に合わせてご検討するのが良さそうですね。