株式会社Cerevo 代表取締役 大沼 慶祐 様 | 株式会社 日商保  

株式会社Cerevo
代表取締役 大沼 慶祐 様

先行投資型の事業なら、キャッシュアウトを防ぐために検討するというのが賢明かと思います。

モノとインターネットを繋げるIoT技術を中心としたハードウェアスタートアップ
『株式会社Cerevo』
今回、経営陣によるMBOに伴う本社オフィスの独立移転に際して、
弊社サービス『敷金半額くん』を活用した理由をお聞きした。

Q:御社の事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか?

CerevoはIoT製品の開発、製造、販売と、それに関連した受託業務を行っております。

主な自社製品としてインターネットライブ配信用機器、アニメや漫画などに出てくるモノを本格的な技術で再現した『スマート・トイ』、スマホとの連携機能を備えた『スマート・スポーツ』や『スマート・ホーム』といったジャンルで製品展開しています。


Q.多岐にわたりIoT製品を開発されているんですね。自社開発製品はどのようなものがあるのでしょうか?

ライブ配信用機器とスマート・トイが主力製品になります。
ライブ配信機器は安定性、多機能性が特長で、昨今の社会情勢の影響もありライブ配信系サービスの普及から個人・企業ともに広くご利用いただいています。競合製品は多いのですが、まだまだライブ配信業界の裾野が大きくはないので、その中でシェアを取り合うというよりは「マーケット全体を大きくしていきたい」という想いで展開しています。

またスマート・トイは、『攻殻機動隊 S.A.C.』に出てくる多脚戦車『タチコマ』の1/8サイズや『ソード・アート・オンライン』という作品に出てくる主人公の刀『エリュシデータ』、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』に出てくる武器『ドミネーター』といったモノを製品化しています。


Q:自社製品だけでなく、受託開発にも積極的に取り組まれているとのことですが、両方を手掛けられる理由は何でしょうか?

弊社にいるエンジニアがすごく優秀で、自社開発だけでなく他社製品の共同開発でも力を発揮して欲しいと思ったのがきっかけです。

これまで受託開発のご依頼やご相談を多くいただいており、またそういった受託開発をお受けすることで次の自社製品開発にその経験が活きてくるという良いサイクルを生み出すと考えています。

これからも自社開発、受託を問わず、多くの製品開発に取り組むことでより技術力を高めていきたいですね。


Q:御社の商品を拝見して、「他社にはないユニークな商品がたくさんあるな」と思いました。
ニッチなユーザーをターゲットにされているように感じたのですが、そういった開発方針を取られているんでしょうか?

そうですね、他の大企業が作らないような製品にアプローチすることで、私たちのような小さい製造業スタートアップでも勝っていけるのではないかと考えたのが理由です。

創業当初からの戦略でずっと一貫していることなのですが、国内には大手メーカーが多数あり、今から弊社が「冷蔵庫を作ります」といっても絶対に勝ち目はありません。そういうところで勝つよりも、ユーザーさんが解決したい問題に寄り添い、使ってもらえるような製品を作ることで勝負したいと考えています。

またユニークさだけでなく、価格の面でも勝負できていると自負しています。
弊社の生産規模は大手メーカーとは違って数千個から数万個と小さなものです。生産規模が小さいと価格も上がりがちなのですが、弊社の場合は社内で一気通貫で開発していること、自社工場を持たずその都度に最適な工場を選定することでコストをかけずに生産できています。

なにより、一気通貫のIoT開発という点において、社内にソフトウェアとハードウェアの両方の優秀なエンジニアがいるというのが大きな強みですね。
開発を一気通貫でやることにはとてもこだわっていて、それは自社開発だけでなく受託開発の製品に関しても同じです。


Q:御社の事業計画や将来の展望についてお聞かせください。

弊社はまだ中小企業ですが、小さいがゆえに他にはないようなユニークなプロダクトを作り出すことができますし、他社と組んで製品を開発、生産できる柔軟性も大事にしています。

一方で、会社の規模を大きくすることでもっと色々なプロダクトを作っていきたいというのは常々思っています。特に日本はIoTプレーヤーがすごく少ないので、その数少ないIoT企業としてちゃんと大きくし、「こういったアプローチでモノ作りができるんだよ」ということを示していきたいです。

単純なモノ作りというのは今の日本ではやりにくかったり資金が集まりにくかったりするので、それだけで勝負するのは難しい。
そこでインターネットや通信とモノを掛け合わせたり、他の企業と共同開発するなど柔軟な発想や工夫を掛け合わせ、モノづくりで成功していく利益体質な企業を目指しています。

とはいえ、弊社のエンジニアは技術力があるだけでなく、ソフト、ハード問わず開発が好きというギークなメンバーが集まっており、ギルド的な雰囲気で開発しています。

「これやれたら面白いよね」という感覚でモノづくりすることが好きなカルチャーはそのままに、そういったメンバーを増やしながら成長していきたいですね。


Q:今後のさらなる御社の飛躍、楽しみにしております!
弊社のサービスについて、『敷金半額くん』を知ったきっかけをお聞かせください。

オフィス仲介会社の方にご紹介いただいたのがきっかけです。


Q:敷金を下げるというのはあまり一般的な概念ではないと思うのですが、『敷金半額くん』を聞いたときの印象はいかがでしたか?

まず『敷金半額くん』と明確な名前を打ち出しているところがいいなと感じましたね。

今回、会社の規模がどんどん大きくなってきていることに対応した移転でしたので、広さや設備など必要な条件はしっかり確保したいという考えがありました。

しかし資金面では敷金が大きなネックだったので、そこをなんとか解決する手段がないかなとずっと探っていたところでしたので、まさに求めていたサービスでした。


Q:もともと敷金というのがご移転のネックになっていらっしゃったんですね。

そうですね。敷金は将来、戻ってくるという可能性が高いとはいえ、弊社のようなモノを作っている会社というのは一定の先行投資が絶対に必要になります。

ですので、なるべく手元にあるキャッシュは残しておきたい、投資に活用できないキャッシュアウトは極力防ぎたい、というのが本音としてありました。


Q:先行投資が重要なご事業ということですね。今回は人員の増加に対応したご移転だったのでしょうか?

人員の増加もあるのですが、製品を置く場所や開発スペースを確保することも目的の1つでした。

また、2021年5月にMBO(Management Buyout=経営陣による企業買収)して独立するというタイミングで、新たなオフィスを構えることで「心機一転して頑張っていく」というメッセージを社内外にアピールする目的もありましたので、『敷金半額くん』でキャッシュアウトを抑えて希望に合うオフィスに移転できたことは有り難かったですね。


Q:弊社のサービスがお役に立てたようで良かったです!
実際に『敷金半額くん』で浮いた資金はどのように活用されましたでしょうか?

一番は製品の開発費や部材の購入費などの事業の運転資金にあてさせていただきました。
世界的な半導体不足の中、資金を活用して部材を調達してそれを製品にして、世の中に出すことで売上にすることができる、というところが大きかったです。


Q:ご移転されるにあたってオフィスの内装などにコストを割かれたりはしたのでしょうか?

実は内装自体はほとんど手を加えていないんです。もともと内装が綺麗だったということもあるのですが、モノを作っている会社ですからDIYで作ってしまえるので。夜な夜なメンバーが作業していて、朝出社すると新しい家具ができていることもあります。

内装もやろうと思えばいくらでもやれるんですけど、自分たちで作ることで愛着が湧いてもいるので、敢えて大掛かりな内装はやっていません。


Q:メーカーである御社ならではのオフィスですね!最後になりますが『敷金半額くん』の利用をご検討いただいている企業さまにメッセージをいただけますと幸いです

キャッシュフローに余裕がある企業はいいと思うのですが、そういった企業さんばかりではないので、一つの選択肢として検討するのはすごくいいのではないでしょうか。

いまオフィスはコロナ禍でリモートが増えたので縮小傾向にありますが、自分たちのような製造業はオフィス・開発拠点を無くすことはできませんし、一定の広さや条件を確保する必要があります。

先ほどの自分たちの活用理由とも重なりますが、先行投資型の事業をやっているところは、事業活動に直結しないキャッシュアウトを防ぐために検討するというのが賢明なのかなと思っています。

まさに御社と同じように拡大されている企業様にとって、敷金としてのキャッシュアウトは大きな課題というお話をよく伺います。そういったお客様にいかに届けるかというのが我々のミッションだと思っています!
本日はどうもありがとうございました!

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