創線株式会社 今野剛氏

お客様の声

創線株式会社

代表取締役社長 今野剛 氏

木と人が活きる空間づくりをサポートする無垢フローリングメーカーの創線。同社の創業社長でもある今野氏に、木材へのこだわりと今後の事業展開について聞いてみた。

創線株式会社を起業したキッカケ

Q:御社の事業内容についてお教え頂けますでしょうか。

A:当社は木材を加工して、例えば家具とか床材、ドア材を製品化させて、それをハウスメーカー、工務店に卸させていただいております。それがメインの事業になります。

Q:事業を始めたきっかけをお聞かせください。

A:大学を卒業して最初にお世話になった会社が、いわゆる木材の商社だったんです。そこで約10年間勉強させていただきました。起業するまでに、あと2つの会社を経験してますが、ずっと同じ業界におります。過去の業界経験を活かして起業させていただいたということです。

Q:今までにそういった経験があって、独立されたと思うのですが、きっかけは何だったのでしょうか?

A:前職は老舗の会社でして、流通業者が対象の会社になります。ハウスメーカーや工務店に対して物を納める問屋とか販売店が顧客対象です。そんな中で、もっと末端に近づいた商売がしたい、会社で作った商品を実際に家づくりする人の手に届けて感想が聞きたいという営業方針のリクエストがありまして、たまたま私がそれまでの経験もありましたので、転職して東京営業所を開設しました。
ですが、代表者の変更とともに、営業方針が変わりまして、川上に立って中間業者に物を納めるという元の業務に戻ろうということになりました。私は、お客さんのニーズをつかめる、いわゆる川下の仕事もしたいという思いもありましたので、営業方針の食い違いと言うのも有り、会社を離れることにしました。

会社を離れるにあたって、後釜もいなかったため、東京営業所は閉鎖となることになりました。その時に部下が3人いたのですが、1人は辞めて違うところに行きましたが、2人は今もうちの会社にいて、アルバイトしてでも、ついていきたいと言ってくれたからというのがありますね。
また、お世話になった仕入先やお客様にもお話をしたところ、会社立ち上げなよと背中を押していただいた形で起業しました。

人と人を繋ぐ「創線」に込められた思い

Q:そこで作られた会社名が、創線。どのように決められたのでしょうか?

A:先ほどのついてきてくれた2人に相談したんです。その中で、今までの私の取り組みとかを踏まえたうえで、提案してくれたのが「そうせん」という名前。
SourceとSenseが組み合わさったものですが、ソースと書くと仕入れの原資、センスというと感覚やセンスがいいね等の意味がありますよね。また、フランス語でも由来という意味もあります。ソースとセンスをなぜ掛け合わせたかといいますと、私が人と人を繋ぐのが好きだからです。

例えば、Aという会社がこういう武器を持って、こんな生業でやってます。Bという会社がこんな生業でこんな特徴があってやってます。
得手不得手がそれぞれあるから、こことここ組み合わせる橋渡しをする。それをビジネスにすれば小さい会社でも、アライアンスを組めば大きな形にすることができる。人付き合いのパイプとかが海外も含めて多いんです。そういうのを仕事の生業としてやってる姿がありまして決めました。

もともとはアルファベットの予定でしたが、出資者の意見も聞いて、誠実で真面目そうな漢字にすることにしました。そこで、AとBを結んだら何か作り上げることが出来るっていうという意味を込めて、創造の「創」。またライン、繋がりという意味で「線」で、「創線」となりました。

Q:競合他社との違いだったりとか、差別化してるポイントをお聞かせ頂ければと思います。

A:競合を大枠で捉えると、いわゆる大手建材メーカーになります。いわゆる住宅空間を司る、内装仕上げ材になりますが、こことの差別化は、もうはっきりしていて、本物志向のこだわりの部材で作ってます。
フェイクとアンフェイクとあると思いますが、何とか風じゃなくて、そのもので作っていることが、大枠の中での差別化になります。これは、100とマーケットを捉えるとするとだいたい2割ぐらいの人しか好まないですね。価格も含めて。8割が大手がやられている。

その2割の中での差別化としては、うちは海外でモノづくりをしているんですが、海外で作って輸入するとなると、単なるブローカーになるわけですね。それを海外でモノづくりをして、国内の提携工場に一回それを入れさせてもらって、もうひと手間をかけます。品質の面で変わります。また、バイオーダーといって特注対応もできますので小回りもききます。ブローカーにもなれるし、特注もできるのでフットワークが軽くなります。

大手になればなるほど、当然効率を求めるので、量産、規格化のリピートとなっていきますが、うちはその真逆です。量産はしない、リピートはあるけども形状が変わる。そしたら都度都度の対応になるので、手間がかかります。でも、それを好んでやっているのがうちの特徴ですかね。

お客様の趣向に沿って、こだわりの本物素材を提供したい

Q:今後の事業計画や、将来の展望についてお聞かせください。

A:ざっくりと言うと、あんまり大きなこと考えてはいないんです。
大きくなることよりも、創線を知っていただいた方が『創線て何か面白いよね』って、そんなワクワクして頂けるような、お得感を感じていただける企業になりたいです。
そうは言っても発展していかなきゃいけないので、一社だけではなかなか厳しい環境ではありますので、アライアンスを組んで色んな業種の方々とコラボレーションしたいです。ホームウェアって言いますが、いわゆるインテリアに関連することに特化はしていきたいです。

割とこういう話はよく聞くのですが、どこまでアライアンスを組んでどこまでコラボするかっていうことが大事で、結果として何を求めるかっていうことが重要ですよね。何となく手を組んで何となくやるってことは、なかなか結果が出ませんから。という意味では、今年は大手の家具メーカーとコラボをする予定になっています。

さきほどの差別化にも繋がるかもしれませんけど、創線ていう会社は、インテリアを司る空間をきっちりお客さんの趣向に合わせて、提案が出来る会社になりたいんです。いわゆる、物販の単なるテーブルがいくらですよとか、このドアは1枚いくらですよってことも大事なんですが、それはこのテーブルだったら、こういう床があって、こういう壁の色があって、そうするとこういう空間に仕上がるんですっていうものをしっかり提案して、それをプロの方に作っていただく。それを得られたお客様に、素敵な空間と感じていただいて、やっぱり創線と手を組んで良かったと思って頂けるような、そういう企業になりたいですね。そのためにも色んな策を講じています。

Q:他の企業とコラボとかアライアンスを組むためにリストアップはどのようにされているのでしょうか?

A:私は同じ業界でずっと来ていまして、人付き合いのパイプも結構あるんですけど、いま営業上でお客さんがいないから新規開拓をするとか、仕入れ先でこういう特徴を持ったところがないから、仕入れの新規開拓をするとかは一切やってないんです。いま繋がりのある中で、まずは構築出来たらっていうことで動いています。例えば、検索して、リストを作って1つ1つ連絡してみたいなことはやってないです。

いま仕事上で関わらさせて頂いてる中でまずはやってみて、そこで大きな成果が出るのであれば、こういう時代なんでお声がかかると思うんですよね、ビジネスですから。こういうことをやっている会社なら、手を組みたいなというお声がかかる。もしくは紹介を頂ける。それが差別化によるものであればあるほど、その確率が高い。誰でも出来ることなら声かかんないと思うんです。ですので、誰とどう組んで何をやるのかが一番のポイントになると思います。

Q:弊社の敷金減額サービス(保証金半額くん)を使用したきっかけは何だったのでしょうか?

A:仲介業者さんがご紹介してくれたからです。(今入居中のビルのような)こういう立地条件の良い、賃料の高いところに入りたいとなると当然のことながら初期のお金がいるわけですよね。そんなにするなら困ったなって言ったら、すぐにこういう会社がありますよっていうことで紹介してもらいました。

Q:サービスの採用の決め手はなんでしたか?

A:今お話しした通りで(敷金として)かなりの金額を用意しなきゃいけないっていうのを半分で済むっていうことは、そりゃ渡りに船でしたね。保証料をお支払いしたとしても。

Q:保証金半額を使って、浮いた資金をどのように活用されたのでしょうか?

A: ショールームを作りましたね。 インテリア好きな方ですと、何か今まで見てきた物と違うわっていうことを口にされます。業界のプロの方であればあるほど、尖がってるねって言われます。尖がってるっていうのは、他にないからですね。

ただ、万人受けするかどうかって言ったら、前にも話した通りですが、しないかもしれないです。でも、私は万人受けすると思っています。万人受けしないって言ってるのは、知られてないからです。こういう素材がこだわって選べばあるんだよっていうことを知っていれば皆さん真剣に考えるんですけど、意外と考えないんですよ、住宅の空間のことは。だから、それを実際に見て体感してちゃんと語れる場を作りたかったわけです。

本物を体験・体感して欲しい。それがショールームを作った理由

一番嬉しいのは色んな住宅展示場、マンションのショールームを見て、メーカーの展示場とかホームセンターを色々行ったりしてきた人がここに来てね。ご夫婦で特に若い方、赤ちゃんを連れた方が、たまにいらっしゃるんです。
1つずつご説明していくと、いやー見たことないって話になり、必ず何かしらご採用頂けるんです。その後でお礼をちゃんと言われるんで、それは嬉しいですよね。
この間は一緒に工務店がついてきて、うちの部材を使って家を造られて。家造りをしてて、あんなに喜んだお施主は初めてだって喜んでいただいて、その後もうちの物を使ってくれるようになっていくなんてこともあります。

私もこの業界が長いですが、昔はこういったこだわった物をやってなかったんです。実はどっちかっていうと、量産で沢山売れてシェアを何%取れるかっていうところに属してたんです。それは大手の商社にいたからです。だから、これをあんまり知らずにやってました。だんだん違和感を覚えたんです。それは海外行くようになってから。

例えば、海外の人が日本に来て、何に感動するかって言ったら、当然、京都に行く、奈良に行く、鎌倉に行く、神社仏閣を見て素晴らしいっていうでしょ。でも日本で我々の住んでるお家って、そんな家に住んでないじゃないですか。
我々が海外に行ったときには、石畳の街並みとかレンガの街並みとか、そういうものに憧れるじゃないですか。素敵だ綺麗だって言いますよね。

海外ではそれが価値があるって言って継承して作ってますよね。古い建物も修繕しながら。ビルドアンドスクラッチって言って、建てては壊すっていう発想は向こうにはあんまりないんです、海外には。特にヨーロッパ、アメリカもそうですけど。日本は建てては壊し、だからはハウスメーカー、プレハブメーカーが存在する。だから凄く住文化が乏しいんですよ。それに気づいちゃったんですよね。何か違和感あるよなって。

成田にグーって降りてきたときに、グレーのサイディングに黒のアルミサッシの街並みがブワーって急に広がる、綺麗でも何でもないっていう。でも年収の5倍でお家を建てようみたいな風潮があって。海外にはプレハブメーカーってないんです、日本だけ。規格化してお家を作っていこうっていうのが台頭してたのは日本だけです。商社に行ってた当時は、頑張って営業成績を上げて出世したいなって思いもありましたけど、気づいてしまったので。

私は2年前に中古のマンション買ってリフォームしましたが、全部(本物志向の)こういうテイストにしたんです。この間は妹が来て、リフォームしたいって話になってまして。だから知れば皆さんちゃんと自分で見極めるんですよ。住宅はもう色んな部材で構成されちゃってるから見極められないんです。

何で私が本物にこだわっているかって言うと、これは女性でも革の靴、パンプスって言うんですか。革靴って雨の日はなかなか履けないですけど、合皮と比べたら磨けば磨くほど味が出ます。財布とかそうですよね。でも合皮って安くて綺麗だけど、ひとたびボロボロになるともう手がつけられないじゃないですか。
木も同じです。味わいとか心地とか五感で響く、そういう商品。体験、体感しないと分からない。これは、やっぱり知ってる人が語らないと伝わらない。

Q:最後に「保証金半額くん」を検討されてる方へアドバイスをお願いいたします。

A:初期投資を抑えて、有効活用したいのであれば本当にお勧めですね。
私も次回も利用させていただけたらなと思っています。